Holiday Nightmare
神様、あんまりだ!
これが俺への悪戯だというなら酷すぎる!
お菓子なら幾らでも差し出すというのに!
「ちょ、アリエナイ」
今はもう何メートルも向こうに離れてしまった恋人に呆然としながら呟く
恋人の周りには女の子の輪が出来ていて彼はその中心
群がるように女の子の数はどんどん増えていきもう彼の頭しか見えない
要するに、モテモテという事だ
今から遡る事数日前
「31日のハロウィン、会社内のパーティー、行く?」
後ろから抱き付いてきたザックスがニコニコ笑って俺に問う
「なんで?」
「俺、大人気だからお菓子配る役なんだって」
「なるほど、ソルジャーは大変だね」
「まぁー、これも仕事っていうか。で、クラウドも行こう?」
誘われたなら拒否する事も無い
「行く」と返事をしようとした時俺ははた、と気が付いた
「やっぱ、やだ」
「なんで!」
「だってアンタ、忙しいから」
「だーいじょーぶ!テキトーにサボっちゃえば」
「俺はクラウドと一緒に居たいだけなんだから」
そう言われて舞い上がってのこのことパーティーに参加
ああ、やっぱり予想通りじゃないか
「ザックスさん!あたしにもお菓子くださーい」
「後でサインもらえますかぁー」
女の子の黄色い声にザックスは人の良い笑顔で二つ返事
良い人すぎるのも大概にしろ馬鹿ザックス
そもそもこんな事態に備えて炯に人払いを頼んだというのに何処にいるんだよ!
馬鹿タークス!役立たず!
「(先に帰ってやる)」
そう勇み足で階段を降りようとした瞬間
「いっ・・・!」
突然世界がスローモーションになる
ゆっくりと階段から落ちていく体の浮遊感
あれ、俺今空飛んでるー・・・
「クラウドッ・・・・・・!!!」
直後、激痛と張り裂けんばかりのザックスの声を最後に俺の記憶はフェードアウトした
**
「・・・・頭打ったみたいだけど・・・」
「ありがとうございます・・・」
「じゃあ、何かあったら呼んで下さい」
ぼんやりした意識の中に会話が聞こえてきて俺は目を覚ました
顔を横に向けるとベッド脇にザックスが座っていて、
「あ、起きた?」
「・・ザックス?」
「頭痛くない?平気か?」
「うん、平気」
「医者も別に異常は無いって言ってたし、よかった」
ザックスの手が俺の怪我を労わるように撫でる
「階段踏み外すなんて、何してんだよ」
「うるさい、事故だ」
「ふぅん?へぇ?」
怪訝そうに目を細めるザックスの視線がチクチクと刺さって
何とか逃れようと話を無理矢理変える
「ていうか、仕事いいの?」
「馬鹿だなぁ
クラウド放っておく訳、ないだろ
それに・・・・」
ザックスの顔が近付いてキスを仕掛ける
「折角、二人きりになれたっていうのに?」
神様は決して、酷くなかった
ハッピーな悪戯も、悪く無いんじゃないの?
「ハッピーハロウィンー、てね」
ザックスが配っていたお菓子の一つを俺に差し出す
自然と二人の距離が近付いた、その時に
慌しい足音
「ごめん!クラウド!色々忘れてた!」
炯が派手な音を立ててドアを開けて入って来る
ていうか、此処病室なんだけど
「怒るなってー!」
ああもういいから、そんな事後にしてよ
とにかく、二人にしやがれ
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とにかく可愛いクラウドというものを書いてみたかった
っていうかちょと可愛すぎたwていうか馬鹿っぽい?
けどハッピーハロウィーン、てね、無理矢理ねw
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