indivia
「・・・レノ・・さん」
自分でも驚く程情けない声が出て、ちょっぴり悲しくなった
「・・・アンタ・・」
届いたかすら怪しいと思われた呼びかけは青年に届いたらしい
くるり、と振り返った彼の翠の瞳が僅かばかり見開かれた。
そりゃ、そうだ
俺がアナタに声をかけた事なんて無いんだもの
「あー、クラウド・・つったっけ」
「・・よく覚えてるんだな」
「まぁ、ザックスが口煩く・・・おっと」
青年―レノは一瞬マズイといった表情を見せて慌てて口を噤み、
直ぐに何時も通りのシニカルな笑みを浮かべた
「で、俺に何か用ですか、と」
「・・・付き合ってくれませんか」
「・・告白?」
「なっ・・!違う」
「えーと、ドコに」
「その、お茶に」
「お茶!?」
耐え切れないとばかりにレノが声をあげて笑う
俺だって正直こんな事頼みたくないよ
ロッド、いくら何でもこの人と俺って合わないんじゃないか
「いいぜ、俺もちょーどアンタと話したかったし」
「はぁ」
笑いが収まったらしいレノが自然と俺の腰に手を回す
「手、離せよ」
「おっと、ソレが狙いじゃないのかな、と」
「わかってるんだろ」
「・・・誰から聞いたのかねー」
少しばかり困ったように眉を顰める
「俺が知らないザックスの事、話してよ」
漸くまともに顔を合わせる事が出来た
その瞳には明らかに楽しげな色が浮んでいて
「アンタ、カワイー」
何となく馬鹿にされた様な気持ちにさせられてカッとした
「嫉妬なんかすんなよ?ザックスはアンタしか見えてねぇ、と」
「それでも、俺は・・・」
目の前の男を、憎いと思ってしまうのだ
アンタが過ごしたザックスとの時間を
俺が知る事が無いザックスを
「知りたいんです」
「恋ってこえぇぞ、と」
その言葉がいやに耳についた
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単にレノとクラを会話させてみたかったっていう
ザックスの元恋人と現恋人の熾烈なバトル
に見せかけてそうでもない
最近ウチのクラウドがどうにもザックス好きで困る
ていうかキャラが違くて困る
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