1 アンタはいつも俺の前を歩くので、 その背中がどんなに憎いかきっと知らないのでしょう。 「偶には、後ろも見ないと」 負け惜しみに彼に声をかけた 「なんでですか、と」 彼は、まだ振り向かない 「振り向いたら、きっと解るぜ」 「面倒です」 きっぱりと切り捨てられて怒りが湧いてくる 本当は構って欲しいんだって事、知ってるだろ 「じゃないと、殺すよ」 手にしたロッド後ろから彼の首にかける 彼の動きが止まって、後ろを振り返った 「いつか、その首とってやる」 不敵に笑って高らかに宣戦布告