2
「レノ、相手しろよ」
机で項垂れていた俺の視界ににゅ、と人の顔が飛び込んでくる
その顔は悪戯な子供みたく揚々としているが
瞳には僅かに寂しげな色が見え隠れしていた
目は口ほどにものを言う、なんてどこかで聞いたことがあるが
これでは確かに声にせずともばれてしまうだろうと
目の前の少年の俺に対する情に小さく舌打ちしてしまう
「夜の相手なら喜んで」
動揺したのが目に見えてわかるほど彼が目を見開くのに
ほんの少し気分を良くした自分が大嫌いで、
「そういう意味じゃ、ねぇよ!それにっ・・・ん」
俺の言葉に噛み付いたロッドが勢いで滑らしそうになった言葉をキスして奪って閉ざしてしまう
そうすればほんの少しだけロッドも夢を見ることが出来るし
俺はもしかしたら大嫌いで大好きな彼にほんの少しでも嫉妬させられるかもしれないなんて期待するのだ
彼の視線はきっと今だって俺になんか向いてすらいないのだろうけれど
「レ、ノッ、放せっ」
あれ、おかしいな
キスで奪うのは悪い男に騙された少年のハートだったはずなのに
「こんなのもの、欲しくない!」
このキス一つを、夢見てたのは、俺
---------------------------
Designed by Web
×Web
---------------------------