夜に笑え
窓からの月明かりがやさしく室内を照らしていた。
「・・・・起きたか、と」
「・・・・・・」
レノの声がする方へ頭を動かせば、ベッドの脇の壁にダルそうに背を預けていた。
いつにもまして気だるそうなレノがロッドの顔を覗き込んだ。
「おい、起きたなら返事くらいしろよ」
「スイマセン」
近くに来たレノの顔に寝てません、と物語る酷い隈が出来ていてロッドは驚いた。
「もしかして、寝てない?」
「血まみれのお前を連れてきてからな、と」
あの少女はどうなったのかな、
あれからどれ位経ったのかな、
纏まらない思考回路がショートしかけた時、レノが口を開いた。
「お前が殺し損ねた少女がモンスターだ、と」
「うん、」
「俺が着いたときにはもう死んでた」
「うん、」
「なんで一発で殺さなかった?」
全てを見抜いているレノの叱責にロッドは言葉を詰まらせた。
「・・・・・俺のエゴかな」
「お優しい事ですね、タークスのロッド君は、と」
「自分の事は自分でやったから諦めつくけどさ、
なんでかな、自分の所為で他人が傷付くのは嫌なんだ」
シアーズの時もそう
自分のエゴでアイツを助けようとして結局助けられなかった。
あの少女も、
この子も神羅の被害者に過ぎないのかと思ったら、助けられないくせに情けをかけた。
結局、自分が辛くないように自分のエゴを通しただけなのに
「オマエがオマエのエゴを通そうが、俺はどうでもいいけどな、と」
レノはいかにも興味ありませんといった感じで笑った。
ロッドがレノの態度に噛み付こうとした時、その口はレノによって塞がれた。
レノらしくない、随分と純情なキスで。
少し、震えた唇で。
「他人が傷付くのを見たくないならな、
お前が死んだら俺が傷付くって覚えとけ」
「レノ?」
「これでお前は簡単に死ねなくなっただろ、と」
「ああ、アンタより先には死ねない」
悲しい夜を蹴飛ばすように、静かに笑った。
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司晶さまリク「シリアス最後は甘め」
オリジナルすぎてごめんなさい
甘くならなくて、ごめんなさい。ごめんなさいorz
死に装束書くための1段落としか思えない・笑
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