Pornography
ジシャ------
情事の後の気怠さから微睡に堕ちていた意識が、よく知った鈍い感じの機械音と共に己を襲った一瞬の閃光によって戻された
ジシャ------
薄っすらと開いた瞳に刹那復ピカリ、と光が飛び込む
突然の光に瞳孔が絞りきれないらしく、視界をチカチカさせた。
「うぁ・・・!」
目潰しを食らわされ思わず再び目を閉じた
先程の機械音と併せて思考を働かすと一つの結論に辿り着く
まだ少しチカチカするが恨めしげに目線をやれば
ズボンだけを身につけた黒髪の男の姿形が在った。
「あ、起きちゃったのかよ」
頭上からの声に目を遣れば唇を意地悪く歪め酷く楽しそうに笑うザックス
予想通り彼は、ポラロイドカメラを手にしていた。
「いっ」
ジシャ------
そのままベッドに押し倒され至近距離で、またしてもカメラが光る
失明してしまったかと思うほどの強烈な光に頭もクラクラする
「何してっ・・・!」
そこから吐き出された一枚の写真
「うわ、エロ」
ザックスはその写真をまじまじと食い入るように見つめ厭らしい笑みを浮かべた。
彼はカメラが吐き出した数枚の写真を俺の居るベッドへとばら撒けて
「ポルノ俳優にでもなった方がクラウド向いてるんじゃない?」
俺を嘲笑った。
ゆるゆると写真へと腕を伸ばし、手にしたそれにはあられもない自分が映っていた
余りに突然だったのですっかり喪失していたが今自分は裸なのであり、
モチロン、撮られた写真には情事の跡をはっきりと残した自分が映るワケで
「よく撮れてるだろ?」
「こんな・・・」
(イヤラシイ)
口から衝いて出そうになった言葉を慌てて飲み込んだ。あんまりだ。
いくら何でも自分の姿をイヤラシイ等と形容するのは屈辱的過ぎる
「・・・・・悪趣味」
「どうも」
ザックスはそう言って再び俺をレンズに収めた
「ちょ、やだ!」
「隠しちゃダメ」
「嫌だ、やめて、ザックス」
「どうして?こんなにキレイなのに?」
ザックスの手は容赦なく俺からシーツを奪った
「笑って?」
カメラなんかよりも、余程見透かしているだろう彼の瞳が俺を映す
「この状況で笑えって言う方がどうかしてる」
「ねぇ、クラウド、笑って?」
「頭おかしいよ、」
「仕様が無いだろ、だって俺はクラウドに欲情してるんだから」
ドキリ、と心臓が跳ねた
「写真て、撮る人の考えてる事映しだすんだ
いつシャッターを切るか、被写体に対しての想いとか全身全霊全部」
「じゃあ、ザックスは何考えてるんだよ」
「煩悩じゃァない?」
「人に言えた事じゃ無いね」
煩わしいね、こんな感情
「でも、俺はクラウドのエロい顔も、イイ声も何時でも見れる」
ザックスはベッドに散らばったままの写真を拾い上げて破り捨てた
「それは、俺だけ知っていればいい。こんなもの残さなくても」
次々と破り捨てられていく写真が少なくなっていく
最後の一枚が小さくなって、紙吹雪の様に舞った
「もっと俺を煩わせて、クラウド」
赤い舌がチラリ、と覗いて
なんとなく、食われるのだと
そう思った
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後日処分されたと思われた写真が一枚だけベッドの下に落ちていて
あっさりロッドの手によって見つけ出されたりするんです
その第一声が「うわ!ヤラシイ!」に違いないよw
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